家にくくりつくものと、自分にくくりつくものを分けて管理する
余計なものはもちたくないけど、こだわるところはこだわりたい。
こだわりすぎると、いろんなものにお金をかけてしまいきりがない。
いいものを買ったのに、それが傷ついたり、壊れたりしたときのショックが大きい
シンプルに生活するって考えた時に、物との向き合い方について考えさせられますよね。
今日は、身の回りの物を、家にくくりつくものと、自分にくくりつくものとで分けて、
- どのようにものと向き合えば心が楽になるか
- どこにお金をかけたくないと思うようになったか
考えていきたいと思います。
物を所有しない時代(心の持ちよう)
家具付き賃貸やシェアハウスといった、生活に必要なものは最初から、住居に付随されている物件が増えていってます。
サブスクリプションが普及してきたのと、年々増加している自然災害が、「もの」をもたない、もちたくない、というライフスタイルを推し進めているように思えます。
ホテル暮らし、トランクひとつでの引っ越し、荷物を最小限化、などミニマリストが好むこのような思想も、上記によるものでしょう。
そんななかで「家にくくりつくもの」と、「自分にくくりつくもの」を分けて管理するよう意識すると、よりすっきり考えを整理できることに気づきました。
家にくくりつくもの
家にくくりつくものとは、たとえば以下のようなものです。
- 家具(ソファ、絨毯、照明など)
- 家電(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など)
- 寝具(ベット、布団、マットレス、まくらなど)
- ダイニングテーブル、チェア
- 食器
- カーテン
- ベビー用品、幼児おもちゃ(期間限定)
- 季節用品(クリスマス、正月、節分、ひな祭り、こどもの日)
このようなものは、移動先(引っ越し先)に用意されていれば、購入する必要はないので、「家にくくりつくもの」といえます。
たとえば災害が発生し、いまの家からどこかへ引っ越ししなければならない際、これらのものが、引っ越し先に用意されている場合は、用意する必要がない
言い換えると、家にくくりついているものは、その家の財産として家に紐付いているものといえます。自分たちで、購入した家具や家電も、引っ越し先に持っていかないと決めていれば、それらまとめて、「一時的に今の家といっしょに賃貸している」ともいえるでしょう。
今後は、そういった家に括りついているようなものはできるなら「こだわり」をなるべく捨てていくのがよいように思います。
「こだわり」を持つということは、家にくくりつくのではなく、自分にくくり付いてくる可能性があるということです。
こだわりがあって一生使っていきたい「家具」とか「食器」のようなものを作ると、必ず引っ越しの際にはそれらを持参していくことが前提となります。
そのようなこだわりは、移動のしづらさ(引っ越しのしづらさ)を産み、またこだわりあるが故に、そのものに一喜一憂させられることが、発生します。災害時にそういったものをどう持っていけばよいのか、心配ごとも減るでしょう。
家にくくりついている物である、と考えれば、いざとなったらお別れする、という意識にも繋がるため、こどもが傷つけてしまったり、自分で壊してしまったりしても、そこまでストレスを感じることが少なくなるでしょう。
イメージとしては自分が引っ越した際、そういった家にくくりついているものはすべて家に置いていき、家具付き賃貸として、他の家族に貸し出せると思って生活するのです。
自分にくくりつくもの
では家ではなく、自分や家族に括りつくものとはどのような物があるでしょうか?
- 免許証/保険証/パスポート/年金手帳
- 通帳、銀行カード
- 各種会員カード
- 常備薬
- パソコン
- 財布/定期入れ/スマートフォン
- 写真/アルバム
自分や家族ににくくりつくものは「最小限」にし、「いざっとなったら持ち歩ける」ようひとつの場所にまとめておくこと、こころの平安を呼ぶと思います。
そのため上記の例だと、写真/アルバムはデータ化して管理、こどもの作品などは、写真をとっておく、紛失、破損してもいいようにバックアップしておくことが重要と考えます。
また逆に自分にくくりつくものは、どこに住もうと、どこで働こうと、個人にひもづいたものなので、「使いやすい」「よいもの」に投資する、という感覚があってもよいでしょう。
「その人らしさ、自分らしさ」にもダイレクトに繋がってくると思います。
家にも自分にも括りつかないもの
さて、なかには、家にも自分にもくくりつかないようなものもあります。
- レジャー用品(プール用品、キャンプ用品、アウトドアおもちゃなど)
たとえば、レジャー用品についてもこだわりがない場合は、できれば現地でレンタルする、行くたびに安価な物を購入する、ということを心がければ、かさばるこれらのものの保有にストレスを感じることを減らせるのではないかと思います。
おわりに
物を減らすことは目的ではなく、手段。
ミニマリストになるというのは、それ自体が目的なのではなく、最終的に心の安息を得られる生活様式のひとつだと思います。
大雨、水害、火災、地震など、家に入れなくなるリスクは、日本には常にあります。
持ち出せるものは最小限にし、いつでも、新たな場所で、今と同じ生活を再現できる
という準備とライフスタイルは、心配事を1つ減らせる、考え方のテクニック、スキルであると考えてます。